こんにちは、水先案内人です。
こちらの記事で私のコア運用方針についてご紹介いたしました。

私の資産運用方針は、かなり単純です。
中核資産は、全世界株式インデックスファンドを中心とした長期・分散・低コストの運用です。頻繁に売買する予定はなく、相場を読んで大きく張るつもりもありません。
この方針は、合理的です。少なくとも、私にとっては無理が少なく、仕事や生活を続けながら長く維持しやすい方法です。
一方で、最近強く感じることがあります。
合理的な運用は、とても退屈だということです。
もちろん、退屈であること自体は悪いことではありません。むしろ、資産運用においては退屈であることの方が健全なのかもしれません。けれども、資産形成の勝ち筋がある程度見えてくると、その先に別の問いが残ります。
資産を増やすこと自体が目的なのか。
増えた資産を使って、自分は何に関わりたいのか。
この記事では、私の資産運用方針を整理したうえで、なぜその方針が退屈に感じられるのか、そしてその退屈をどう扱うべきかを考えてみます。
中核資産は退屈でよい
中核資産に求めているものは、刺激ではありません。求めているのは、長く続けられることです。
市場が上がる年もあれば、下がる年もあります。為替が追い風になることもあれば、逆風になることもあります。個別の国や企業が好調な時期も、不調な時期もあります。そのすべてを事前に当て続けることはできません。だからこそ、私は全世界株式を中核に置いています。世界全体の成長をゆっくり取りに行く。特定の銘柄やテーマに賭けすぎない。自分の判断力を過信しない。
これは、とても退屈な方法です。しかし、退屈だからこそ続けられる方法でもあります。
退屈の正体
私が感じている退屈の正体は、おそらく次の3つです。
判断する余地が少ない
全世界株式インデックスを中核にすると、日々の判断は少なくなります。
それは長所です。
しかし、判断する余地が少ないということは、自分が関わっている実感も少なくなるということです。
経験値が増えにくい
本隊の運用は、継続すること自体が重要です。
一方で、事業を見る力、経営者と話す力、商品企画を理解する力、資金調達や販路を考える力は、インデックスファンドを保有しているだけでは鍛えにくい。
資産は増えても、自分の経験値が増えている感覚は薄いのです。
物語が生まれにくい
インデックス投資は、優れた仕組みです。
ただし、自分だけの物語は生まれにくい。
なぜその会社に関わるのか。なぜその作り手を応援するのか。なぜその商品に惹かれたのか。
そうした個人的な理由は、インデックス投資の中ではあまり必要とされません。
サテライト運用の位置づけ
だからといって、中核資産を崩してまで刺激を求めるべきではありません。退屈を理由に、本隊を危険な航路へ向かわせる必要はありません。
私にとっての解決策は、サテライト運用です。サテライト運用とは、資産全体のうち一部だけを使って、経験値や関係性を得るための投資・支出・参画を行うことです。ここでいうリターンは、金銭的なものだけではありません。
- 作り手と話すこと
- 小規模ブランドや事業者の考え方を知ること
- 商品企画、販路、在庫、価格設定、修理対応を学ぶこと
- 自分のブログで記録し、言語化すること
- 応援したい相手と関係性を持つこと
こうしたものも、広い意味ではリターンです。金銭的なリターンは、後回しでよい。むしろ最初から高い金銭的リターンを求めると、相手との関係も、自分の判断も歪みます。
まとめ
私の中核資産は、全世界株式インデックスファンドを中心とした長期・分散・低コストの運用です。
この方針は、合理的です。
相場を読まず、銘柄を選ばず、余計な売買をしない。
使う予定のない資金を、できるだけ合理的な場所に置いておく。
その意味では、コア資産運用は退屈でよいのだと思います。
一方で、合理的であることと、自分が満たされることは同じではありません。
インデックス投資は、資産形成の仕組みとしては優れています。
しかし、そこには自分の判断や経験、物語が入り込む余地はあまりありません。
資産は増えていく。
けれど、自分が何かに関わっている実感は薄い。
私が感じている退屈の正体は、そこにあるのだと思います。
だからこそ、サテライト運用には意味があります。
サテライトは、コア資産の代わりではありません。
金銭的なリターンを最大化するための主戦場でもありません。
作り手と話すこと。
小さな事業やブランドの考え方を知ること。
商品企画、販路、価格設定、修理対応を学ぶこと。
自分のブログで記録し、言語化すること。
応援したい相手と関係性を持つこと。
そうした経験や学びも、私にとっては広い意味でのリターンです。
本隊は、あくまで全世界株式インデックスファンド。
サテライトは、その外側で自分の目を養うための余白です。
退屈な本隊を守りながら、退屈ではない経験を少しずつ取りに行く。
これが、今の私にとってのサテライト運用の位置づけです。


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